782530 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

うさぎの不養生日記

うさぎの不養生日記

内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ・内視鏡手術)

内視鏡、というのは、体の中に、カメラをいれて見る手技をいいます。昔、胃カメラと呼ばれたものは、現在は胃内視鏡というものに生まれ変わっています。私もこの職業についてめちゃくちゃ長いわけではないので歴史的なことは詳しいわけではないですが、かつては、胃の中をリアルタイムで見ることはできず、胃カメラで写真を撮り、後日それを現像して、そして胃の病気を見つけたりしていた歴史があるそうです。

そして、その後、リアルタイムで胃の中をのぞけるようになったのですが、初めはその機械にくっついたカメラに目をくっつけて見ていました。そして、『ほら見てごらん』と、部下に病変を説明する上司の姿があったのです。(これは何となく覚えている)今や、機械から画面に情報を送り、カメラを実際に操作している人ばかりでなく、介助している看護師さんも、リアルタイムで同じ映像を見ることができるようになりました。

また、ファイバー(カメラではなく、今はそう呼ばれている)自体も、改良に改良が重ねられ、細くなったものや、いろいろな手技が出来るもの、多種多様になりました。検診で使うものは、飲みやすい方が患者さんが楽だろうと、細いものを使ったり、ポリープを取ったりする時は、太いけれどいろいろな道具を入れたりできるものを使ったり、と。

今や、内視鏡を使った検査や治療はすさまじく進歩しました。またこれから詳しいことなど紹介して行きたいと思います。

現在、具体的には早期胃癌のある条件を満たすもの(組織型や形態や深さによる)やポリープに対して、内視鏡的に切除が出来るようになっています。また、内視鏡で切除できない場合はお腹に小さい傷をつけ、そこから、腹腔鏡という内視鏡の仲間を入れ、同じく小さい穴から入れた道具で手術ができます。もちろん、これも、できる時とできない時があります。

大腸も同様で、大腸内視鏡をした時に、同時にポリープを切除することも出来ます。大きさなどに限界がありますが。そして、大腸の早期癌も同じように内視鏡を使って切除する施設もあります。大腸に関しても、胃と同様に腹腔鏡という手術がされるようになってきています。

腹腔鏡は胆石の手術である胆嚢摘出術から端を発し、あっという間に普及しました。そして今や、適応を選びながらも、胃や大腸の進行癌などの手術にまで用いられるようになって来ています。ただし、歴史が短いこともあり、胆石はともかくとして、胃や大腸の方は限られた施設でということになります。だんだん、できる施設は増えつつあります。

こういった内容を少しずつ、詳しく紹介して行きたいと思います。


© Rakuten Group, Inc.